1980年1月1日火曜日

法人税法第34条(役員給与の損金不算入)

第二編 内国法人の法人税
第一章 各事業年度の所得に対する法人税
第一節 課税標準及びその計算
第四款 損金の額の計算
第三目 役員の給与等(第三十四条―第三十六条
平成29年4月1日現在(未施行改正なし

(役員給与の損金不算入)
第三十四条  内国法人がその役員に対して支給する給与(退職給与及び第五十四条の二第一項新株予約権を対価とする費用の帰属事業年度の特例等に規定する新株予約権によるもの並びにこれら以外のもので使用人としての職務を有する役員に対して支給する当該職務に対するもの並びに第三項の規定の適用があるものを除く。以下この項において同じ。)のうち次に掲げる給与のいずれにも該当しないものの額は、その内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入しない

  • 一  その支給時期が一月以下の一定の期間ごとである給与(次号において「定期給与」という。)で当該事業年度の各支給時期における支給額が同額であるものその他これに準ずるものとして政令で定める給与次号において「定期同額給与」という。
  • 二  その役員の職務につき所定の時期確定額を支給する旨の定めに基づいて支給する給与(定期同額給与及び利益連動給与利益の状況を示す指標を基礎として算定される額を支給する給与をいう。次号において同じ。を除くものとし、定期給与を支給しない役員に対して支給する給与同族会社に該当しない内国法人が支給するものに限る。並びに第五十四条第一項譲渡制限付株式を対価とする費用の帰属事業年度の特例に規定する特定譲渡制限付株式将来の役務の提供に係るものとして政令で定めるものに限る。及び当該特定譲渡制限付株式に係る同項に規定する承継譲渡制限付株式による給与以外の給与にあつては政令で定めるところにより納税地の所轄税務署長にその定めの内容に関する届出をしている場合における当該給与に限る。
  • 三  同族会社に該当しない内国法人がその業務執行役員(業務を執行する役員として政令で定めるものをいう。以下この号において同じ。)に対して支給する利益連動給与で次に掲げる要件を満たすもの(他の業務執行役員の全てに対して次に掲げる要件を満たす利益連動給与を支給する場合に限る。
    • イ その支給額の算定方法が、当該事業年度の利益の状況を示す指標(利益の額、利益の額に有価証券報告書金融商品取引法第二十四条第一項 有価証券報告書の提出に規定する有価証券報告書をいう。イにおいて同じ。に記載されるべき事項による調整を加えた指標その他の利益に関する指標として政令で定めるもので、有価証券報告書に記載されるものに限る。)を基礎とした客観的なもの(次に掲げる要件を満たすものに限る。)であること。
      • (1) 確定額を限度としているものであり、かつ、他の業務執行役員に対して支給する利益連動給与に係る算定方法と同様のものであること。
      • (2) 政令で定める日までに、報酬委員会(会社法第四百四条第三項 指名委員会等の権限等の報酬委員会をいい、当該内国法人の業務執行役員又は当該業務執行役員と政令で定める特殊の関係のある者がその委員になつているものを除く。)が決定をしていることその他これに準ずる適正な手続として政令で定める手続を経ていること。
      • (3) その内容が、(2)の決定又は手続の終了の日以後遅滞なく、有価証券報告書に記載されていることその他財務省令で定める方法により開示されていること。
    • ロ その他政令で定める要件
2  内国法人がその役員に対して支給する給与(前項又は次項の規定の適用があるものを除く。)の額のうち不相当に高額な部分の金額として政令で定める金額は、その内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入しない。

3  内国法人が、事実を隠蔽し、又は仮装して経理をすることによりその役員に対して支給する給与の額は、その内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上、損金の額に算入しない。


4  前三項に規定する給与には、債務の免除による利益その他の経済的な利益を含むものとする。


5  第一項に規定する使用人としての職務を有する役員とは、役員(社長、理事長その他政令で定めるものを除く。)のうち、部長、課長その他法人の使用人としての職制上の地位を有し、かつ、常時使用人としての職務に従事するものをいう。


6  前二項に定めるもののほか、第一項から第三項までの規定の適用に関し必要な事項は、政令で定める。

平成二十七年三月三十一日法律第九号の未施行内容
所得税法等の一部を改正する法律
なし。

平成二十七年六月二十四日法律第四十七号の未施行内容
電気事業法等の一部を改正する等の法律
なし。

平成二十八年五月十八日法律第三十九号の未施行内容
漁業経営に関する補償制度の改善のための漁船損害等補償法及び漁業災害補償法の一部を改正する等の法律
なし。

平成二十八年三月三十一日法律第十五号の未施行内容
所得税法等の一部を改正する法律

なし。


令69、70、71、72-3

No.5202 役員に対する経済的利益
No.5203 使用人が役員へ昇格したとき又は役員が分掌変更したときの退職金
No.5208 役員の退職金の損金算入時期
No.5205 役員のうち使用人兼務役員になれない人

法基通
第9章 その他の損金
第2節 役員給与等
第1款 役員等の範囲
第2款 経済的な利益の供与
第3款 定期同額給与
第4款 事前確定届出給与
第5款 損金の額に算入される利益連動給与
第6款 過大な役員給与の額
第7款 退職給与
第8款 使用人給与
第9款 転籍、出向者に対する給与等
第10款 新株予約権を対価とする費用等

平成19年3月13日付課法2-3ほか1課共同「法人税基本通達等の一部改正について」(法令解釈通達)の趣旨説明

役員給与に関するQ&A

No.2508 給与所得となるもの

所基通
法第28条《給与所得》関係

<H29改正>



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